使いこなしのテクニックシステムエクスクルーシブの使い方 YAMAHA 社 XG音源の場合
エクスクルーシブの具体例 [XG]
ある音源にどのようなエクスクルーシブを送ればよいかは、メーカーや機種によって異なりますので、使用する音源などのマニュアルに書かれた「MIDI インプリメンテーション」に従ったデータを送る必要があります。
YAMAHA の MU-1000 を例にとって調べてみます。(MU-50/80/90/100/128/2000などXG対応機器で共通です)
MU1000にデータを設定するためのエクスクルーシブは以下のフォーマットを使用します。
データ(H) | 説明 |
F0 | エクスクルーシブ ステータス |
43 | メーカーID (YAMAHA) |
1N | N:デバイスナンバー(初期設定は10H) |
4C | モデルID (XG) |
aa | 送信するデータの先頭アドレスの上位バイト |
bb | 送信するデータの先頭アドレスの中位バイト |
cc | 送信するデータの先頭アドレスの下位バイト |
dd | 送信するデータ本体 |
: | : |
F7 | EOX(エンド オブ エクスクルーシブ) |
- マスターボリュームの例
では実際に MU1000 のマスターボリュームを "90" に設定するようなエクスクルーシブを作ってみましょう。
MU1000 のマニュアルの「MIDI データフォーマット」の章でマスターボリュームのパラメータを見ると、以下のような記述になっています。
アドレス(H) サイズ(H) データ(H) パラメーター 説明 初期値(H) 00 00 04 1 00 - 7F MASTER VOLUME 0...127 7F "90" は 16進で "5AH" ですから MU1000 のマスターボリュームを"90" に設定するエクスクルーシブは、以下のようになります。
F0 43 10 4C 00 00 04 5A F7 ※YAMAHAのエクスクルーシブメッセージは、バルクダンプなど一部のメッセージを除いてチェックサムはありません。