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コンテンツ
第1回 ドレがドレミ?
第2回 人に好まれるメロディーの秘密
第3回 この曲は何拍子?
第4回 “コードネーム”を攻略!!〜基礎・前編〜
第5回 知っておきたい「メロディー作り」の掟
第6回 グルーブってなんだろう?
第7回 コードにメロをのせる方法
第8回 メロディにコードをつける方法その1〜スリーコード編〜
第9回 メロディにコードをつける方法その2〜副和音編〜
第10回 “コードネーム”を攻略!! 〜基礎・後編 7thコード〜
第11回 7thコードの使い方

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第4回 “コードネーム”を攻略!!〜基礎・前編〜

ポピュラー音楽を演奏する際に避けては通れない「コードネーム」。

コードとは和音のことですが、その和音構成を記号化したものがコードネームです。

一見難しく見えますが、仕組みがわかってしまえば意外と簡単なもの。

今日はそのコードを理解するための第一歩として「和音のしくみ」とコードネームの基礎的な考え方について勉強しましょう。


【動画で第4回の内容を見る】
前編 後編


コードで印象が変わる!?

それではまず、次の二つのサンプルを聴いてみて下さい。

楽曲サンプル4-a
楽曲サンプル4-b

この二つは、「メロディーが同じで伴奏のコードが異なる」サンプルです。

ここでは和音を最もシンプルな形で付けているので、普通の演奏とは少し趣が異なって聞こえるかもしれませんが、概ね4-aは明るい感じ、4-bは少し暗い感じがしたのではないでしょうか?

では実際にどのような和音が鳴っているのかを見てみましょう。

・コードサンプル4-a

最初の和音はドミソから始まっています。

・コードサンプル4-b

こちらの和音はラドミです。

ドミソは明るい感じなのにラドミが暗い感じがするのはなぜでしょう?

この答えは「和音のタイプの違い」にあります。

それではまず最初に「基本的な和音の作り方」と「和音のタイプ」について説明していきましょう。


和音の基本はダイアトニック・コード

音名Cから始まるドレミファソラシドはCのメジャー・スケールといいますが、これは7つ音による音階からできているので別名Cのダイヤトニック・スケールといいます。(音階の仕組みについてはセミナー第1回目を参照して下さい)



・これを楽譜であらわすと以下のようになります。

○コード(和音)の積み方

・このダイヤトニック・スケール上の音を一つ置きに積んだものを、ダイヤトニック・コードと呼びます。

通常、和音は3〜7段まで積むことができますが、一般的には3つ積みの和音=「トライアド」が基本となります。

このダイアトニック・スケール上にできたダイヤトニック・コードは、ポピュラー音楽において曲作りのベーシックな部分を担います。


指折り確認で度数を数えよう

コードネームを理解するにはまず度数を理解しておくことが必要です。

といってもこれ、実はとても簡単。

例えば「ドとファは何度?」と訊かれたら、指折り数えましょう。

それが度数です。

「ド・レ・ミ・ファ」ですから四度ですね。ミとソであれば、ミ・ファ・ソ・で三度ということです。

ドとソなら五度ということになります。

これは#やbがついても一緒です。その場合は#やbは無視して数えればOK

ド-ファ#ならドレミファで四度。ファ-ラbなら三度と数えます。

コードは基準の音からひとつおきに音を重ねるわけですから、基本的には基準の音(ルート)に三度と五度を重ねた音ということになるわけです。


2種類の「三度」

さて、ここで疑問を持った人もいるでしょう。

「ドミという三度」と「ラドという三度」で響きが違います。

結論から言えばこれらは同じ「三度」でも実際のインターバル(音程)が異なるといういことです。

半音階で数えてみましょう。



ド-ミは三度ですが、半音階で考えると4つ移動が必要です。

半音の移動を1stepと考えると、4stepsになります。

それに対しラ-ドは3steps。(ここは指折り換算ではないので気をつけて!!)

 同じ「三度」と呼ばれる音程にも4stepsのものと3stepsのものがあるのです。

このうち「4stepsの三度」を「長三度(メジャー3rd)」、「3stepsの三度」を「短三度(マイナー3rd)」と呼んでいるのです。

ここで問題です!

通常、五度は7stepsですが、ダイアトニック・スケール上で7stepsにならない5度の組み合わせがひとつだけあります。どこでしょう?鍵盤上で探してみてください。


答えはシ-ファです。

他の五度、例えばド-ソや、ラ-ミなどは7steps(完全五度)ですが、ここだけは6stepsになっているはずです。

この6stepsの五度を「減五度(ディミニッシュ5th)」と呼びます。(三度は「長/短」なのに、なぜ五度は「完全/減」というのかに関してはまた改めて説明します)


ダイアトニックのコードは3種類

それではダイアトニック・スケール上にできるトライアドに記号を付けてみましょう。

三度の音程が「短三度」のものに「m」を五度の音程が「減五度」のものに「b5」を付けると以下のようになリます。

そう、これがコードネームの基本なのです。

コードは英語による音名をアルファベット大文字で記し、その横に三度や五度の情報を記号で表したものなのです。

では実際にコードネームで表記してみます。

ここで3つのタイプがあるのがわかるはずです。

C、F、Gは長三度と完全五度による和音です。これをメジャー・トライアドといいます。

Dm、 Em、 Amは短三度と完全五度による和音。これをマイナー・トライアドといいます。

Bm(b5)は短三度と減五度による和音。これをディミニッシュ・トライアドといいます。

コードサンプル4aはメジャー系のコード付けのため明るく感じ、コードサンプル4bはマイナー系のために暗く感じたのです。


コードの示すものは「最低音と構成音」

コードネームは三度積み和音の最低音(ルート)と、その構成音を示すマークに過ぎません。

例えば「Dm」というコードの指定がある場合、DとFとAが含まれていればコードDmとして成立します。(通常はルートが最低音)

このように演奏時に様々な選択肢をチョイスできるのがコードネームを使った表記のメリットでもあるわけです。

では最後に、コードサンプル4aのコードを元にコードネームを記し、それをピアノで伴奏してみます。

アプローチが変わってもコードネームは同じという部分がこのアプローチのポイントです。

・コードサンプル4-i

a.最初のコードは「C」です。

一番下がC(ド)で構成音は他にEとGです。

最も上にCが載っていますがこのように音を重複させても同じコードとして認識します。

二つ目のコードはGですが、ピアノの伴奏は最低音と最高音を逆方向に動かすのが定石です。

ここでは最低音が上がっていくので最高音を下げています。

b.この部分は上から二つ目の音が共に「G」です。

このように二つのコードに共通音がある場合は、極力同じ指で弾くように伴奏するのも定石なのです。






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