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第4回 "コードネーム"を攻略!!~基礎・前編~
ポピュラー音楽を演奏する際に避けては通れない「コードネーム」。
コードとは和音のことですが、その和音構成を記号化したものがコードネームです。

一見難しく見えますが、仕組みがわかってしまえば意外と簡単なもの。
今日はそのコードを理解するための第一歩として「和音のしくみ」とコードネームの基礎的な考え方について勉強しましょう。


コードで印象が変わる!?
それではまず、次の二つのサンプルを聴いてみて下さい。


楽曲サンプル4-a

楽曲サンプル4-b


この二つは、「メロディーが同じで伴奏のコードが異なる」サンプルです。
ここでは和音を最もシンプルな形で付けているので、普通の演奏とは少し趣が異なって聞こえるかもしれませんが、概ね4-aは明るい感じ、4-bは少し暗い感じがしたのではないでしょうか?

では実際にどのような和音が鳴っているのかを見てみましょう。

コードサンプル4-a

最初の和音はドミソから始まっています。


コードサンプル4-b

こちらの和音はラドミです。

ドミソは明るい感じなのに、ラドミが暗い感じがするのはなぜでしょう?
この答えは「和音のタイプの違い」にあります。
それではまず最初に「基本的な和音の作り方」と「和音のタイプ」について説明していきましょう。


和音の基本はダイアトニック・コード

音名Cから始まるドレミファソラシドはCのメジャー・スケールといいますが、これは7つ音による音階からできているので別名Cのダイアトニック・スケールといいます。(音階の仕組みについてはセミナー第1回目を参照して下さい)

これを楽譜であらわすと以下のようになります。



コード(和音)の積み方
このダイアトニック・スケール上の音を一つおきに積んだものを、ダイアトニック・コードと呼びます。

通常、和音は3~7段まで積むことができますが、一般的には3つ積みの和音=「トライアド」が基本となります。

このダイアトニック・スケール上にできたダイアトニック・コードは、ポピュラー音楽において曲作りのベーシックな部分を担います。


指折り確認で度数を数えよう

コードネームを理解するには、まず度数を理解しておくことが必要です。
と言ってもこれ、実はとても簡単。

例えば「ドとファは何度?」と訊かれたら、指折り数えましょう。
それが度数です。

「ド・レ・ミ・ファ」ですから四度ですね。
ミとソであれば、ミ・ファ・ソで三度ということです。
ドとソなら五度ということになります。

これは#やbがついても一緒です。
その場合は、#やbは無視して数えればOK。

ド-ファ#ならドレミファで四度、ファ-ラbなら三度と数えます。

コードは基準の音からひとつおきに音を重ねるわけですから、基本的には基準の音(ルート)に三度と五度を重ねた音ということになるわけです。


2種類の「三度」

さて、ここで疑問を持った人もいるでしょう。

「ド-ミという三度」と「ラ-ドという三度」で響きが違います。

結論から言えばこれらは同じ「三度」でも実際のインターバル(音程)が異なるといういことです。

半音階で数えてみましょう。



ド-ミは三度ですが、半音階で考えると4つ移動が必要です。

半音の移動を1stepと考えると、4stepsになります。

それに対しラ-ドは3steps。(ここは指折り換算ではないので気をつけて!!)
同じ「三度」と呼ばれる音程にも4stepsのものと3stepsのものがあるのです。

このうち「4stepsの三度」を「長三度(メジャー3rd)」、「3stepsの三度」を「短三度(マイナー3rd)」と呼んでいるのです。

ここで問題です!

通常、五度は7stepsですが、ダイアトニック・スケール上で7stepsにならない五度の組み合わせがひとつだけあります。
どこでしょう?


鍵盤上で探してみてください。
答えはシ-ファです。

他の五度、例えばド-ソや、ラ-ミなどは7steps(完全五度)ですが、ここだけは6stepsになっているはずです。

この6stepsの五度を「減五度(ディミニッシュ5th)」と呼びます。(三度は「長/短」なのに、なぜ五度は「完全/減」というのかに関してはまた改めて説明します)




ダイアトニックのコードは3種類


それではダイアトニック・スケール上にできるトライアドに記号を付けてみましょう。

三度の音程が「短三度」のものに「m」を五度の音程が「減五度」のものに「b5」を付けると以下のようになリます。

そう、これがコードネームの基本なのです。

コードは英語による音名をアルファベット大文字で記し、その横に三度や五度の情報を記号で表したものなのです。

では実際にコードネームで表記してみます。

ここで3つのタイプがあるのがわかるはずです。

C、F、Gは長三度と完全五度による和音です。
これをメジャー・トライアドといいます。

Dm、 Em、 Amは短三度と完全五度による和音。
これをマイナー・トライアドといいます。

Bm(b5)は短三度と減五度による和音。
これをディミニッシュ・トライアドといいます。

コードサンプル4aはメジャー系のコード付けのため明るく感じ、コードサンプル4bはマイナー系のために暗く感じたのです。




コードの示すものは「最低音と構成音」


コードネームは三度積み和音の最低音(ルート)と、その構成音を示すマークに過ぎません。

例えば「Dm」というコードの指定がある場合、DとFとAが含まれていればコードDmとして成立します。(通常はルートが最低音)

このように演奏時に様々な選択肢をチョイスできるのがコードネームを使った表記のメリットでもあるわけです。

では最後に、コードサンプル4aのコードを元にコードネームを記し、それをピアノで伴奏してみます。

アプローチが変わってもコードネームは同じという部分がこのアプローチのポイントです。

・コードサンプル4-i

a.最初のコードは「C」です。
一番下がC(ド)で構成音は他にEとGです。
最も上にCが載っていますがこのように音を重複させても同じコードとして認識します。

二つ目のコードはGですが、ピアノの伴奏は最低音と最高音を逆方向に動かすのが定石です。
ここでは最低音が上がっていくので最高音を下げています。

b.この部分は上から二つ目の音が共に「G」です。

このように二つのコードに共通音がある場合は、極力同じ指で弾くように伴奏するのも定石なのです。




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