第7回 コードにメロをのせる方法
メロディがなかなかコードと合わない!!
そういう人も少なくはないでしょう。
今回はズバリ!!
コードにメロディをのせる方法を説明します。
「メロとコードとを合わせる」事に特化して説明しますので、これを読んだ後は実践すると共に、以前説明した「
人に好まれるメロディの秘密」や「
知っておきたいメロディ作りの掟」も是非もう一度読み直してみてください。
気持ちいいか気持ち悪いか
まずは次の2つのサンプルを聴いてみてください。
最初はコードに完全にマッチする音のみを使ったメロディで、次のサンプルは使わない方が良い音で作ったメロディです。
ホラーならば使えるかもしれませんが、一般的には2つ目のような合わせ方はしません。
ではどこが違うかを実際に譜面でみてみましょう。
a.コードトーンを使っている

こちらはコードに使われている構成音(コードトーン=和声音)のみを使っているのでマッチングは非常に良いのです。
コードにマッチするメロディ作る基本は和声音を使う事です。
b.コードと当たる気持ち悪い音

こちらは赤で囲んだ部分がコードトーン以外の音です。
この中でもコードトーンに対して半音で当たる音が鳴っています(1、3、5個目)。
特に3個目のF#はかなりの不協和音に聴こえるでしょう。
逆に5個目はさほど気にならないかもしれません。
これがなぜは後述しますが、基本的にはコードトーンと半音の関係になる音を鳴らすのは避けるのが懸命です。
杓子定規じゃつまらない
それにしてもコードトーンだけで作ったメロディでは何かつまらない気もします。
そこで登場するのがノンコードトーン(非和声音)です。
このノンコードトーンですが、コードトーン以外は確かにすべてノンンコードトーンなのですが、何でも使って良いというわけではなく、一般的にはまずその楽曲の調性の中で違和感のない音を使うのが得策です。
例えばキーがCメジャーであれば、そのドレミファソラシドである、「C・D・E・F・G・A・B」がスケールノートですので、まずは使う音はここから選ぶのが基本になります。
例えば、コードがCであればコードトーンは「C・E・G」、スケールノートの中でのノンコードトーンが「D・F・A・B」となります。
「C#・D#・F#・G#・A#」はスケールノート以外のノンコードトーンです。
使っていけない訳ではありませんが、その使い方は限られており、一般的には最も使用頻度が低くなります。
では実際にノンコードトーンを使ったアプローチを紹介していきましょう。
ノンコードトーンの使い方その1 「コードトーンを繋ぐ」
サンプル7b
a.2度進行でふたつのコードトーンの間を繋ぐ
この部分は3度間隔の2つのコードトーンを経過的にノンコードトーンで繋いでいます。
このような使い方を「経過音」と言います。
基本的には8分音符以下にしてあまり長くとどまらないようにします。
b.一度となりの音に行って戻る
コードトーンから一旦隣りのノンコードトーンに行き、また元に戻るアプローチを「刺繍音」と言います。
これは2度であれば半音でも全音でも構いません。
やはりあまり長い時間とどまらないのがコツです。
c.刺繍音を繰り返すフレーズ
一旦上に行き、そのまま今度は下に潜って戻るというような連続した刺繍動作する音を「連続刺繍音」と言います。
もちろん逆のパターンもあります。
前後が同じコードトーンというのが前提です。
サンプル7c
d.いきなりノンコードトーンを使う
ノンコードトーンから入って隣りのコードトーンに移動するフレーズを「倚音」と言います。
やはり余り長いと違和感がでるので短めに使うのがポイントです。
e.ふたつのノンコードトーンから入る
刺繍のようですが、これは前の音符は関係なく、3度関係のノンコードトーンを使ってその間のコードトーンに着地するアプローチです。
「連続倚音」といいます。
サンプル7d
f.直前のコードトーンがコードチェンジでノンコードトーンになる
直前のコードで用意された倚音とも解釈できます。これを「掛留音」といいます。
タイミングが遅れてコードトーンに解決するようなイメージだと考えれば良いでしょう。
g.距離のあるノンコードトーン
コードトーンに挟まれつつも片側が3度以上離れたコードトーンに進むパターンです。
「逸音」といいます。
h.次のコードトーンを先取りする
「先取音」といいます。
ここではタイで繋がっていますが、一般的にはタイで繋がらずにコードチェンジ時に打ち直されるものを先取音と呼んでいる事が多いようです。
TIPS ノンコードトーンはここに注意
ノンコードトーンはロングトーンNG
コードがC、Am、EmのときのFの音は避けるか、使っても短めに
小節の始まりの音はできればコードトーンで、倚音は短めに
同じ音程のノンコードトーンの連打はNG
大きな跳躍する直前と直後の音はできればコードトーンで
最後に、ノンコードトーンはコードを変えればコードトーンに変化します。
このようにフレキシブルに考えることが大事です。
また、ノンコードトーンが少ない方がストレートで実直なイメージ、ノンコードトーンが多いと難解にはなる可能性は高いものの、さじ加減次第で「洒落た雰囲気」を出す事もできます。
慣れるまでは、既成曲の譜面をみながらノンコードトーンに○をつける練習をすると良いでしょう。
意外と効果があります。
今回は、コードトーンを中心にノンコードトーンをどう絡めるかを解説しましたが、メロディには流れも大事です。この辺りはまた改めて話しをしたいと思います。
Singer Song Writer Lite 10での作曲フローを見る